先日「M3」というインディー音楽系の即売イベントがあり、会場の「東京流通センター」へ向かうべく、レーベルメンバーと浜松町で待ち合わせをした。
ここでメンバーの1人、鼓膜シュレッダーのツージーが電車を乗り間違え、少々遅れるということで、すでに合流していたDJイオと「朝飯でも食いますか」ということになり、なんとなく入ったのが「明治パーラー」。
改札前の通りをメインストリートとすると、1本入ったちょっとわかりにくい位置にあり、お客はまばら。
見ての通り駅構内によくあるスタンド的な店舗で、珈琲紅茶、ホットドッグ、サンド類がメイン。
ビールやソーセージなどのつまみもちょっとある。
それから、カレー。
ビーフ、ポーク、チキンの3種類に各種トッピングが用意され、なかなか力が入っていそう。
ポークカレーとチキンカレーが520円なのに対し、ビーフカレーはなんと500円!
何気なくこれを食べてみたら、あまりに好みのカレーだったので驚いた。
で、別の日、今度は「文学フリマ」という文学系の即売イベントで、また流通センターに行く機会があった。
となると今回は、明治パーラーでカレーを食べることが、外せない目的のひとつとしてその日のスケジュールにがっちり組み込まれることとなる。
出がけに忘れ物をしてしまったりして、浜松町に着いたのが、一緒にブース出展させてもらうライターの大坪ケムタさんとの待ち合わせの20分前。
若干不安な所要時間だけど諦めるわけにはいかず、慌てて明治パーラーに駆け込む。
紳士的でとても心地の良い接客をしてくれる店員のおじさんに、今日もビーフカレーを注文。
ルーは作り置きなので、待ち時間無しで出てくる。
ビーフカレー(500円)
これこれ!
この“ザ・日本のカレー”の平均値を取ったかのようなルックス。
ノスタルジックなアルミ皿。
自分は「好きな食べ物は?」と聞かれれば「カレー!」と即答するほどのカレー好きなんだけど、かといって色んな名店を食べ歩いたりしてるわけではない。
喫茶店や定食屋、あとは松屋のカレーとか、そういうのがあれば満足だ。
で、このカレーはそんな自分にとっての“理想のカレー”と言えるくらい大好きなタイプ。
500円という切りの良い値段もいいなぁ。
ルーはとにかくもったり感がないと嫌で、このカレーの粘度はベストに近い。
辛い物大好きなんだけど、カレーにはそこは求めておらず、むしろ甘味、酸味のバランスの方が重要だと思っていて、それもぴたり。
価格はリーズナブルだけどレトルトのような安っぽさはなくて、きちんとスパイス感があるのも素晴らしい。
ホロホロに崩れた牛肉も適度な量で、高級感を主張するようなことはなく、きちんと日本のカレーらしいバランスを保っている。
そして真っ赤な福神漬け!
これは後半に思い切ってカレー全体に散らし、味の変化を楽しむ。
あ〜、想像するだけで幸せ!
ワンコインを超えてしまうけど、今度はチキンやポークカレーも試してみたいところ。
また、店内で繋がっている「マロンド」というパン屋のパンは、ここで飲み物を注文すると持ち込んでいいらしいので、そういう使い方もいい店だろう。
「カレー好きを自称する奴がこれだけ大絶賛してたから」と期待して食べにいくと、「単なる普通のカレーだった」ということになるのでご注意を。
とにかく自分はこういうカレーが大好物。
PR