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わんこ・淫乱・血

500円以下(税別)で食べられる、ワンコインランチの可能性を探ります。 以前は「居酒屋メニューコレクション」というブログだったので、その頃の記事も残っています。

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池袋・宮武うどん / 豚天ぶっかけ 冷(430円)


池袋のさぬきうどん事情に関しては以前も書いたが、久々に新店がオープンした。

閉店したラーメン屋「えるびす」跡にできた「宮武うどん」。



ここを発見し、条件反射のように各種SNSにアップすると、池袋で働く編集者、大木テングさんから「ここ食いました。池袋のさぬき系で一番好きかも」というようなレスを頂いた。
信頼できる筋からの情報に期待が膨らむ。

実際に行ってみた。



メニューはこんな感じ。
基本的にリーズナブルで、種類も豊富だ。

まずうどんを注文してからトッピングを選ぶのではなく、先にメニューを決め、食券を購入してレジへ向かうタイプ(もちろんレジで追加のトッピングなどは頼める)。

初めてなのでシンプルに「ざる」か「生醤油」か、と思ったら、「豚天ぶっかけ」なんてのがある。
豚肉マニアの揚げ物好きとしては見過ごすわけにはいかない。
これにする。



豚天ぶっかけ・冷(430円)

豚天がうどんを覆うように3枚。
薬味はネギ、大根おろし、レモン。

さらに乗せ放題の天かすコーナーを見ると、タネ全体に青ノリが練り込んであるようで綺麗だ。
他の天ぷらの衣が全てそうなっているわけではないので、つまり天かす用にわざわざ揚げたものということだろう。
好感を抱いたので、天ぷら+天かすでは脂を取りすぎと思いつつ、少しだけ乗せた。



うどんをひとすすりしてみると、

「うまい!」

艶やかで滑らかな表面がスルスルと唇を通過すると、モチモチとした柔らかさと、歯を若干跳ね返すような弾力が同時に感じられる。
行ったことがない以上想像でしかないが、こういうのが本場のさぬきうどんの味わいに近い美味しさなんじゃないかな。

そして豚天。
脂身たっぷりの薄切り、大ぶりの豚肉にはしっかりと醤油系の下味が付けられ、トロッと柔らかく処理されている。
これが熱々、サクサクの衣をまとい、口に運ぶともう、脳髄が痺れるほどにうまい。
あ〜、豚最高!

豚天は3枚もあって満足感も十分。
うどんと交互に、無我夢中で食べ進めていく。

途中、それまでふんわりと香っていたレモンを全体に絞りかけると、これがまた絶品!
爽やかな香りと酸味が加わり、ともすれば胃もたれしそうなトッピングの脂っこさを洗い流してくれる。

最後まで、「自分は今、うまいものを食っている!」という幸せに包まれながら、あっという間に完食した。


ここのルーツは昭和23年に香川県丸亀市で創業した同名の製麺所らしく、名門の名に恥じないレベルの高いさぬきうどんだと感じた。

大木さんに続き、自分の好みでも、池袋さぬき系の中では暫定1位だな。
気になっている南口要町方面の「河野」に行ってみないことにはチャートは確定しないけどね。


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